
桜餅作りで余った桜の葉の塩漬けをお菓子にアレンジしました。
今回は桜クッキーのレシピをご紹介します。
利用する製菓材料店では、桜の葉の塩漬けが50枚セットで販売されています。
そのため、毎年残った桜葉の使い道に悩んでいました。
桜餅を大量に作るなら一気に消費できますが、例年10個程度しか作りません。
考えた結果パウダーにしてみました。
これならお菓子やパンにアレンジできますし、長期保存も可能です。
桜葉をパウダーにする方法
桜の葉の塩漬けをパウダーにする方法はとても簡単です。
桜餅を作るときと同じように、桜葉を水に浸して塩抜きをします。
その後、キッチンペーパーで水気を取りレンジで乾燥。
電子レンジの性能や桜葉についた水分量で若干差はでると思いますが、まずは500wで2分半を目安にしてみてください。
乾燥を見極めるポイントは「握ったときに崩れる状態」です。
崩れないときは、まだ水分が残っていますので、少し加熱時間を追加します。
桜葉のサイズによって多少前後しますが、桜葉30枚で約9gのパウダーができました。
粉砕はミルを使用。
葉脈の部分は粗挽きになりますが、かえって味わいがでます。
完全な粉になった桜葉パウダーも市販されていますが、家庭でこの状態にするのは難しいです。
完全パウダーは生地と一体化するため、着色に向いています。
抹茶とは違ったグリーンを楽しめそうですね。
粗挽きは葉のツブツブが残るため、完全パウダーには出せない趣がありますよ。
材料と作り方
桜クッキー(桜の抜き型 約50個分)
材料
- 無塩バター 100g
- 粉糖 50g
- 牛乳 12g
- 薄力粉 170g
- 桜の葉パウダー 3g
- 桜の花の塩漬け(蕾) 適量
- グラニュー糖 適量
- 強力粉(打ち粉) 適量
作り方
- やわらかくしたバターと粉糖を混ぜ合わせます
- 牛乳を加えてさらに混ぜます
- 振るった薄力粉と桜の葉パウダーを加えて混ぜます
- 平らにまとめてラップに包み冷蔵庫で2H以上休ませます
- 打ち粉をした台の上で5mm厚に伸ばします
- 型抜きをしたら、グラニュー糖をかるくふりかけます
- 中央にくぼみを入れて桜の花(蕾)をのせ軽く押さえます
- 予熱したオーブンで160℃13分 → 140℃2分焼きます
焼成前
桜にちなんで、桜の抜き型を使いました。
グラニューを鵜を全体にふりかけ、中央に指で軽くくぼみを入れたら桜の花を乗せます。
桜の花には水分が含まれているため、小さめ(できれば蕾)の方が、焼き上がりへの影響が少なくなります。
桜の抜き型は初めてお菓子作りをしたときに買った、想い出の品です。
最近あまり使っていませんでした。
お菓子道具はまんべんなく使いたいと考えつつ、気がつくと偏っています。
時にはこうして埋もれている道具を掘り起こしたいですね。
道具も出番を待っているでしょうから。
焼成後
このクッキーは焼き色をつけないようにするため、焼成温度を低めに設定します。
160℃で予熱したオーブンで13分焼き、140℃に下げて2分乾燥焼きしました。
桜の花についた塩分の辛みとグラニュー糖の甘みが、お互いの味を引立てあうクッキー。
桜の葉の香りもしっかり味わえます。
まとめ
今回は、桜餅づくりで余った桜の葉の塩漬けの使い道についてお伝えしました。
桜葉は乾燥させてパウダーにすることで、パンやお菓子に幅広く使えます。
材料は最後までむだなく消費したいですね。
市販の桜葉パウダーに比べ、少々荒削りではありますが、それが模様となって彩りを添えてくれます。
美味しくつくれますように。
こちらは同じ桜葉パウダーを使用したクッキーですが、ピンクと合わせるとより春らしい雰囲気になりました。
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